Android端末の反応速度が遅い場合の対応策。

 Android端末について。

使っていると、なぜか次のような症状が起きる事がある。


・電源を入れてから、操作可能な画面になるまでの起動が非常に時間が、かかって、遅い。

・画面のタップ要素の操作をした時、何秒も待たされて、ようやく、反応が起きる。

・何秒も待たされた挙げ句、結局、以下のダイアログが出る。
「…は応答していません」

・通知エリアを出す事さえ、非常に時間が、かかる。

・自分で操作していないのに、突然、端末の再起動が起きる。

・スクリーンショットの実行時、画面のアクション表示が出るのに、画像の出力が、なぜか無効になる(永遠に、作成が終わらない)。

これらの遅延、操作のエラーは、使用者の苛立ちの元となる。

出来れば、起きて欲しくないが、
起きる事がある。

なぜ、端末に、遅延、操作のエラーが起きるのか、ご存知だろうか。

私の場合は、以下の端末で、以前から、このような現象に見舞われていた。


・Android 9 → 10
NEC LAVIE Tab E 10FHD2

 ■通常、端末の遅延や、操作のエラーが起きない筈の、アプリや操作

 当然、容量が大きいアプリを操作するなど、処理に時間が、かかる場合はある。


・ブラウザー

そもそも、このようなアプリは、ストレージへの保存容量が大きい。

更に、それを動かす際、端末に負担が、かかるのは容易に想像がつく。
ここでは、そのようなアプリは除外する。

 逆に、あまり処理に時間が、かからない以下がある。


・ランチャーアプリ
・テキストエディターアプリ
・ファイルマネージャーアプリ

端末の待受の管理や、ファイルの操作の基礎的なアプリ上で、通常、遅延は、起こらない。

 他に、操作。

以下の操作は、どの端末でも可能な機能である。

・スクリーンショット
(電源ボタン + 音量ダウンボタン同時押しなど)

方法を覚えれば、誰でも出来る、簡単な操作である。

通常、このスクリーンショットは、操作の後、即座に、ストレージの該当ディレクトリに、画像が出力される。

・/storage/emulated/0/Pictures/Screenshots

 しかし、もし、これらの通常、普通は遅延が起こらないようなアプリや、簡単な操作にまで、エラーが起きる場合、それは異常な状態という他はない。

端末の故障を疑う前に、端末内の以下を確認すると、よい。
・メモリ

端末の処理速度、動作の履行には、これが関係しているのである。

 ■Android設定に「開発者向けオプション」を表示させる

 まず、Android設定内に、以下の方法を実行する。

・Android設定
→システム
→デバイス情報

以下を、連続で、七回、押す。
・ビルド番号

システム内に、項目として表示されるようになる。
・開発者向けオプション

 ■「メモリ」の実測値、平均の使用量を確認する

 メモリの実測値と、平均の使用量を確認したい場合、以下の項目を見る。
・開発者向けオプション
→メモリ

メモリの実測値と、平均の使用量が表示されている。

項目をタップすると、以下の指定時間別の平均の使用量の内訳が表示される。
・ 3時間
・ 6時間
・12時間
・ 1日

他に、あまり使う機能でははないが、
以下で、実際に、どのアプリが、メモリを使用したかが、表示される。
・アプリのメモリ使用状況

私の場合、以下のようになっていた。


・Android 9 → 10
NEC LAVIE Tab E 10FHD2

実測値…1.9GB
3時間の平均値…1.7GB

上記では、平均の使用量が、実測値を逼迫していて、メモリに負担が、かかり過ぎている。

このために、端末の起動、反応に遅延が起こり、
操作のエラーが起きるのである。

端末の反応などを正常にしたければ、メモリの使用量を見直す必要がある。

 ■「実行中のサービス」を確認して、余分な動作を抑制する

 メモリについて、使用量を見直したい場合、以下の項目をクリックする。
・開発者向けオプション
→実行中のサービス

メモリの使用量の数値について、以下の項目が表示されている。
・デバイスメモリ…メモリ全体。
・システム…システムアプリの使用量。
・アプリ…サードパーティーアプリの使用量。
・空き…メモリの空き容量。

ここでは、メモリは、RAMという呼称をされている。

メモリの使用量は、固定ではなく、常に変動にしているのが、分かる。

私の場合、以下のようになっていた。


システム…617 MB
アプリ…0.94 GB
空き…333 MB

(数値は、時間ごとに変化する)

前述の「メモリ」でも確認したように、空きが非常に少ない。

これでは、端末の起動、反応が遅くなり、スクリーンショットの操作にまで影響が出て、当然である。

アプリ…0.94GBという消費量に注目してみる。

私が端末にインストールしたアプリ(サードパーティーアプリ)で、特に使用量が多かったのは、以下である。


・AVG アンチウィルス…515 MB
・Macrodroid… 35〜170 MB
・Microsoft Launcher…100 MB

(数値は、時間ごとに変化する)

これらは、以下で、ON/OFFの設定をするタイプのアプリだ。
・ユーザー補助
→ダウンロード済みサービス

上記は、他のアプリの上でも重ねて表示する、
もしくは常にバッググラウンドで動く動作を許可する項目である。

以下に、その例を掲げる。

(下部は、「ダウンロード済みサービス」の許可が必要になる動作)


・アンチウィルスアプリ
AVG アンチウィルス…悪意あるサイトから事前に端末を保護する、ウェブシールド

・ランチャーアプリ
Microsoft Launcher…待受画面に、専用のジェスチャー操作を追加するなど

・キー割り当て変更アプリ
Button Mapper…キー、ボタン割り当ての変更
Key Mapper…キー、ボタン割り当ての変更

・画面ボタン追加アプリ
メニューボタン…画面に専用のフローティングボタンを追加する
MacroDroid…画面に、専用のフローティングボタンなどを追加、
通知エリアに専用の画面ボタンを追加、
画面に専用のドロワーを追加するなど

このようなタイプのアプリは、全て、アンインストールする、という手もあるが、
それでは、単純である。

以下の該当欄を、普段は、OFFにして、必要な時だけ、ONにして使えば、メモリの使用量を抑えられる。
・ユーザー補助
→ダウンロード済みサービス

(全てのアプリがそうではないが、
上記を、OFFにしたとしても、そのアプリの全ての機能が使用不可能になるわけではない)

ダウンロード済みサービス」は、以下からも項目をクリックして、OFFにする事が可能。
・実行中のサービス
→該当のアプリ
→設定

他に、上記の、ON/OFFとは関係がないアプリの動作の停止も、以下で、可能。
・実行中のサービス
→該当のアプリ
→停止

これらの操作をすると、メモリの使用量を減らす事が可能。

(「停止」の場合、一時的なもので、端末の電源の入れ直し要素で、また復帰する)

私の場合、「ダウンロード済みサービス」の設定について、普段は、OFFにして、
他のアプリでも、余分な動作を「停止」したところ、以下のようになった。


システム…663 MB
アプリ…307 GB
空き…0.92 GB

(数値は、時間ごとに変化する)

これなら、端末の起動、反応、スクリーンショットの操作など、快適である。

  ●終わり

 端末の起動、反応が、あまりに遅い。

なぜか、自分の操作以外で、端末の再起動が起きたりする。

手軽な筈の、スクリーンショットまで失敗する。

「こいつ、壊れているのか」と頭に来てしまう。

思わず、端末を、ぶん投げたくなる衝動に駆られる…
となる前に、出来る事がある。

それは、端末のメモリの使用量の確認…という事を知っておいてもらいたい。

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