Android 11以降の端末で、Androidフォルダ内のフォルダに接続する方法

  2023年も、あと少しとなった。

私の手元には、以下のAndroidの端末がある。
・Sharp AQUOS wish SHG06
 Android 11

・FCNT F-51B
 Android 12

今では、これらは古い部類に入ってしまうのだろうか。

最近、上記の端末を使っていて、考えさせられる事があった。

それは、以下の点である。
・Androidフォルダ内の接続

 ■端末のストレージマネージャー、ファイル(Files)で、Androidフォルダに接続する

 Androidフォルダ内の以下のフォルダについて。

Android 11以降の端末では、以下のように開くと、接続が出来る。
・Android設定→
ストレージ→

内部共有ストレージ→

ファイル

以下のストレージマネージャーを起動する。
・ファイル(Files)

Androidフォルダに入ると、以下が表示される。
・data
・obb

dataフォルダの中などに入り、接続が可能。

但し、この方法では、問題がある。

dataフォルダなどへのファイルのコピーなどを行いたい場合である。

dataフォルダなどから、外側に、コピーする事は可能だ

しかし、通常フォルダから、dataフォルダ内などへ、
ファイルのコピーなどを行いたい場合について。

通常フォルダから、dataフォルダ内に対して、実行しようとすると、
なぜか、以下のようになって、
dataフォルダと、obbフォルダの表示が消えてしまう。

dataフォルダなどへ、ファイルのコピーなどを「外側から、内側に…」を可能にするには、別の方法を取らなくてはいけない。

大体、以下の二通り、ある。
・A.PCのWindowsを使用する方法
・B.Android端末のみで行う方法

 ■A.

Windows用PCを利用して、Android端末のAndroidフォルダ内を編集する

 ここで述べている事は、以下のサイトを参考にしている。


Android端末以外に、事前に用意するもの。
・Windows用PC
・AndroidとWindows用PCを結ぶ、USBケーブル

Android端末について、
Android設定→
デバイス情報
・「ビルド番号」を七回、押して、
「開発者オプション」を有効にする。

「開発者オプション」を開く。


「開発者オプション」のUSBデバッグの項目。



・「USBデバッグモード」をオンにする。

・Windows用PCについて、
「Android SDK」をインストールする。

・Android端末と、Windows用PCを、USBケーブルで接続する。
「Android SDK」を実行する。

Windows用PCが手元にあれば、この方法で行えばよいが、
所有している事が条件など、コストが高いのが、難点。

出来る限り、コストを抑えたければ、以下の、B.の方法となる。

 ■B.
外部のファイルマネージャーアプリを利用して、Androidフォルダ内に接続する

 Android 11以降の端末で、通常フォルダから、dataフォルダ内などへ、ファイルのコピーについて、
実行を可能にするには、以下のアプリなどを使用する。
・Total commander
・X-plore file manager
・Ghost commander

上記のアプリで、以下をクリックする。
・Android

以下は、端末のストレージマネージャー、ファイル(Files)による許可が必要になる。
・data
・obb
接続の許可についてのダイアログが出る。

その際、ファイル(Files)が連動する。

但し、この方法では、注意しなくてはいけない事がある。
それは、ファイル(Files)のバージョンである。

 ■Android 11以降の、ファイル(Files)の自動更新

 ファイル(Files)のバージョンの事を理解するには、
Android 11以降の正式版のリリース日を知っておく必要がある。

述べると、次のようになる。
・Android 11
2020年 9月20日

・Android 12
2021年10月 4日

・Android 13
2022年 8月15日

ここまでは何ともなかったのである。

2023年10月5日あたりに入って、Androidでは以下のバージョンが、正式にリリースされた。
・Android 14

これに合わせてか、ストレージマネージャーの、
ファイル(Files)のバージョンも、更新された。
・例
14-10760659

困るのは、以下の現象が起きるようになった事だ

なぜか、以下の端末の、ファイル(Files)のバージョンまで、自動で、上記の、Android 14用に更新されてしまう。
・Sharp AQUOS wish SHG06
 Android 11

・FCNT F-51B
 Android 12

以下の単体アプリのバージョンのように、設定とは関係なく、ファイル(Files)も自動で、更新されるのである。
・Google play

Androidフォルダ内の接続に制限がかかるようになったのは、以下のバージョンからだ。
・Android 11

Android 11以降のバージョンが、ファイル(Files)の自動更新の対象になっているという事だろうか。

逆に、Androidのバージョンが以下のもの以前なら、ファイル(Files)の自動更新は起きない。
・Android 10

Android 14未満、
かつ、Android 11以降の端末で、
ファイル(Files)が、Android 14用のバージョンに更新された状態の場合、

以下のアプリで、
・Total commander
・X-plore file manager
・Ghost commander

dataフォルダなどの接続の許可を行っても、以下の警告の表示が出るだけで、実行が出来なくなる。
・例
「このフォルダは使用できません。
プライバシーを保護するため、別のフォルダーを選択してください。」

下部のボタンをクリックしても、以下のエラー表示が出て、拒否される。

私は「以前はAndroid 11でも、出来た筈なのに…おかしいな」と、途方に暮れたりした。

この場合、どうするかというと、方法はある。

以下の方法を、ファイル(Files)に対して、実行する事である。
・アップデートのアンインストール

 ■ファイル(Files)に対して、「アップデートのアンインストール」を実行する

 前述したように、以下のように開く。
・Android設定→
ストレージ→
内部共有ストレージ→
ファイル

以下のストレージマネージャーを起動する。
・ファイル(Files)

ここで、以下の要素を実行する。
・アプリの履歴ボタン

ファイル(Files)について、
サムネイル画像を長押しするか、
アプリのアイコンを押すなどで、以下が表示されるので実行する。
・アプリ情報

ファイル(Files)のアプリ情報の画面で、
以下のようになっているのを確認する。
・例
14-10760659

右上の三点ボタンを押すと、以下が表示される。
・アップデートのアンインストール
(これは、アンインストールが不可能なシステムアプリについて、
「工場出荷時のバージョンに戻す」というものである)

意味を理解したら、実行する。

実行後、端末ごとに以下のようになる筈である。
・例
Android 11
aml_doc_302200101

・例
Android 12
t_frc_doc_330443060

Android 14未満、
かつ、Android 11などの端末の場合、
ファイル(Files)のバージョンが、上記の状態なら、

以下のアプリで、
・Total commander
・X-plore file manager
・Ghost commander

Androidフォルダ内の以下について。
・data
・obb

接続の設定が可能になる。

ファイル(Files)で接続の許可を与えた後は、以下のように接続が可能になる。

  ●終わり

 古いものであっても、出来るだけ長く使いたい。

OSが入ったデジタル製品であっても、そういう思いが、私にはある。


コメント