Android端末に、Bluetoothキーボードを接続する。

  ●第1講

 ここで、実証に用いている、Android端末は、以下のものである。
・HUAWEI MediaPad T5 AGS2-W09
Androd 8.0.0

・NEC LAVIE Tab E 10 FHD 2
Android 9→10

・Sharp AQUOS wish
Android 11


 ■1-1
 様々な接続機器

 PC用接続機器や、オーディオ用接続機器には、さまざまなものがある。
・キーボード
・マウス
・コントローラー
・ヘッドフォン
・他

この中の、キーボードについて、言及してゆきたい。

Android端末に接続が可能であるのは、ご存知だろうか。

 ■1-2
 物理キーボードの種類

 現在、キーボードは、Android端末などの画面タップ用の以下が存在する。
・仮想キーボード

これに対して、従来の実物のものは、以下の呼称を用いて、区別するようになった。
・物理キーボード

物理キーボードには、現在、主に以下の三つが存在する。
・有線式
・無線式
・Bluetooth式

 ■1-3
 有線式の物理キーボード

 有線式は、もっとも、ありふれた、しかもオールドなタイプである。


・Buffalo
BSKBU 18 BK


端末には、USB機器を接続するための穴、いわゆる、USBポートが存在する。

この接続部へ差し込むための、USBのオス型ケーブルが伸びているのが、有線式キーボードである。

有線式は、価格で見れば、最も値段が安い。

しかし、ケーブルが、煩わしい。

しかも、稼働は、端末のバッテリーに依存するので、長時間の操作には向いていない。

但し、何らかの事情で、乾電池を使いたくない場合や、
物理キーボードの入門用にはよいと思う。

Wi-Fi環境がなくとも、利用が可能。

 ■1-4
 無線式の物理キーボード

 続いて、無線式のキーボード。

これは、有線式キーボードのようなケーブルを必要としないものだ。

端末本体のバッテリーに依存せず、乾電池などで稼働する。

(多くは、単3の乾電池を使う)

少し、コストが高くなるが、
ストレスが、軽減する。

この点は、Bluetooth式キーボードと同じだ。

しかし、以下の装置を必要とする点が、Bluetooth式キーボードと異なる。
・USBレシーバー

無線式と言いながら、結局は、USBポート頼みになる。

Wi-Fi環境がなくとも、利用が可能。

これが、無線式キーボードである。

Bluetooth式キーボードとの混同、語弊を避けるなら、無線式というより、レシーバー式と言った方がよいかも知れない。

 ■1-5
 有線式、無線式キーボードの応用接続

 以下の点は、有線式、もしくは無線式のキーボードに共通する使い方である。

◆USB変換アダプター

・Elecom
USB 3-AFCM 01 NBK
(USB Type-C ← USB 3.1 standard-A メス)


上記を接続する事で、Android端末に接続可能。

◆USB延長ケーブル

・Elecom
U 2 C-E 20 BK
(USB 2.0 A-Aメス 延長ケーブル)

上記を接続する事で、変換アダプターのケーブルの短さを補う事が可能。

◆USBハブ

・Buffalo
BSH 4 U 050 U 2 BK


更に上記を接続すれば、USBポートを分岐させる事も可能。

但し、この応用の接続は、完全とは言えない。

Android端末によっては、USBポート内の、USBのオス型電極との接触が緩いものもある。

そのため、ケーブルの癖を利用して、電極が強く当たるように挿すなど、少し、工夫が必要だったりする。

他に、ケーブルを抜いていなくても、少し、端末が揺れたり、ケーブルが動いただけでも、抜けた扱いになる事がある。
(電流の遮断が起きる)

これらへの配慮が必要。

  ●第2講

 ■2-1
 Bluetooth式の物理キーボード

 有線式キーボードのような、ケーブルが存在しない。

更に、無線式キーボードのような、USBレシーバーも必要としない。

つまり、USBポートに依存しない、完全な遠隔操作となる無線式が、Bluetooth式キーボードである。

但し、この方式は、Wi-Fi環境を必要とする。


・Logicool
SIGNATURE K650


 ■2-3
 Bluetooth式の物理キーボードの設定方法

 まず、Bluetooth式キーボードを用意する。

次に、通知エリアの以下のアイコンが有効になっているかどうかを、確認する。
・Wi-Fiのルーターアクセスの有無

OFFなら、ONにする。

更に、Android端末の、通知エリア内の以下のアイコンを確認する。
・Bluetooth

OFFなら、ONにする。

Androidの設定にある以下の項目に入る。
・接続済みのデバイス
(もしくは、通知エリア内の以下のアイコンを長押しする。
・Bluetooth)

以下の項目をクリックする。
・+ 新しいデバイスとペア設定する

この画面では、以下の項目が、グルグルと、処理中の画面になる。
・使用可能なデバイス

(他に所有する、Android端末などがあれば、ここで接続も可能)

 ■2-4
 「+ 新しいデバイスとペア設定する」に出て来ないBluetooth式キーボード

 自分が所有する、Bluetooth式キーボードの電源ボタンを入れた状態にする。

(電源ボタンは、キーボードの表になければ、側面にあったりする。


・Logicool
SIGNATURE K650)

更に、端末のBluetoothの設定を、ONにして、
「+ 新しいデバイスとペア設定する」内で、しばらく待機する。

これで、普通は、「使用可能なデバイス」の候補に以下が出て来る。
・Bluetooth式キーボード

しかし、キーボードによっては、出て来ないタイプのものもある。

以下のようなものである。
・起動時、キーボードから、接続用の信号が出るが、すぐ途切れるタイプ

 ■2-5
 「使用可能なデバイス」の検索中に、コネクトキーの、LEDの速い点滅が起きるまで、長押しする

 この項目の内容は、以下のサイトの内容がヒントとなり、発見したものである。



「使用可能なデバイス」の候補に出て来ない、Bluetooth式キーボードを表示させるには、少々、特殊な操作を要する。

その、Bluetooth式キーボードの、以下のキー(もしくはボタン)を、LEDの速い点滅が起きるまで、長押しする。
・コネクトキー or ペアリングキー
(Bluetoothのアイコンのあるキー)

約2秒ほどで、キーの、LED部分が、速い速度で連続して点滅し始める。

(意見発表時、司会者に当ててもらいたくて、「ハイ!」を連続して言うような状態である。

私は、これを通常の短押しと区別するために、アピール・コネクトと呼んでいる)

LEDが、いつもと違う反応になっているのが、分かる筈だ。

これで、特殊なタイプでも、候補として表示される筈である。

商品によっては、説明書に、なぜか、この操作方法が載せられていなかったりするので、注意が必要。

(以下の商品の説明書には、この事が載っていなかった。


・Logicool
SIGNATURE K650)

 ■2-6
 6桁の、Bluetoothペア設定コードを、Bluetooth式キーボードから入力する

 「使用可能なデバイス」の候補から、Bluetooth式キーボードを選択すると、
以下のダイアログが表示される。
・6桁の、Bluetoothペア設定コード

この数字をキーボード側から入力するよう、求められる。

終了には、Enterキーを押す。

この入力が終われば、「接続済みのデバイス」内に設定として、保存される。


・Logi K650

以下のように、通知エリア内の、Bluetoothアイコンも変化する。

晴れて、該当の、Bluetooth式キーボードが、該当の、Android端末で利用可能になる。

  ●第3講

 ■3-1
「デバイスの詳細」について

 「接続済みのデバイス」内の、Bluetooth式キーボードのアイコンをクリックすると、「デバイスの詳細」という画面に入る。


・Logi K650

「デバイスの詳細」内には、以下の項目が存在する。
・削除
・接続を解除 (+ 接続)
・入力デバイス
・連絡先の共有

 ■3-2
 「接続を解除」(+ 接続)について

 この項目は、通知エリア内の以下のアイコンと同期、もしくは同じ働きである。
・Bluetooth

これを押すと、該当の、Bluetooth式キーボードの接続が解除される。

その後、「接続を解除」ボタンが「+ 接続」ボタンに切り替わる。

「+ 接続」を押し、
Bluetooth式機器の何らかのキー、ボタンを押すと、再び、接続される。

その後、「+ 接続」ボタンが「接続を解除」ボタンに切り替わる。

接続状態は「一度、該当の、Bluetooth式キーボードの設定を保存した時、端末の電源が切れるまで、有効」である

接続状態は、通知エリア内の以下のアイコンのいずれかを操作すると、自動で切れる。
・Bluetoothを、OFF
・Wi-Fiを、OFFか、もしくは機内モードをONにする

 ■3-3
 「入力デバイス」について

 これを、OFFにすると、該当の、Bluetooth式キーボードの接続が解除される。

ONにして、
該当の、Bluetooth式キーボードの何らかのキー、ボタンを押すと、再び、接続される。

「接続を解除」(+ 接続)と、あまり、変わりがない。

 ■3-4
「連絡先の共有」について

 これを、ONにすると、どうなるかは不明である。

 ■3-5
 「削除」について

 これを押すと、該当の、Bluetooth式キーボードの設定自体が削除するかどうかのダイアログが出る。

設定を白紙にしたい時や、
もう一度、設定を作り直したい時などに行う。

 ■3-6
 端末の電源を入れ直しした後、Bluetooth式キーボードの設定を再利用出来なくなるパターン

 Bluetooth式キーボードについて、
Android端末への接続が成功すると、
「接続済みのデバイス」内に、関連の設定が保存される。


・Logi K650

右端の歯車アイコンを押す事で、設定内に入れる。

しかし、一度、Android端末の電源を切ると、このBluetooth式キーボードの設定の再利用が出来なくなるパターンがある。

それは、「以前、接続していた端末」から「別の端末」に、Bluetooth式キーボードを接続した場合である。

・A…「HUAWEI MediaPad T5 AGS2-W09 Androd 8.0.0」の電源を入れる。
Aに、Bluetooth式キーボードを接続。
Aの電源を切る。
・B…「NEC LAVIE Tab E 10 FHD 2
Android 9→10
」の電源を入れる。
Bに、同キーボードを接続接続。
Bの電源を切る。
・Aの電源を入れる。
Aに、同キーボード接続(無効になる)。

この場合、Bluetooth式キーボード側に、Bの接続記録が残るのか、
Aの接続記録を元にして、接続しようとしても、不可能になる。

「デバイスの詳細」内には、「+ 接続」や「入力デバイス」が表示されている。

本来は、これらを操作すれば、Bluetooth式キーボードの設定の再利用が可能だ。

しかし、電源を切る前に接続した時と同じように操作しても、以下のように「接続処理中…」と出るが、なぜか無効となる。

面倒だが、この場合、もう一度、該当の、Bluetooth式キーボードの設定を「削除」し、作り直すしかない。

 ■3-7
 端末の電源を入れ直しした後も、Bluetooth式キーボードの設定を再利用するには

 端末の電源を入れ直しした後も、Bluetooth式キーボードの設定を、引き続き、再利用が出来るパターンがある。

それは、「以前、接続していた端末」に引き続き、Bluetooth式キーボードを接続した場合である。

・A…「HUAWEI MediaPad T5 AGS2-W09 Androd 8.0.0」の電源を入れる。
Aに、Bluetooth式キーボードを接続。
Aの電源を切る。
・Aの電源を入れる。
Aに、同キーボード接続。

この場合なら、端末に作成した、Bluetooth式キーボードの設定を利用して、同キーボードの再接続が可能である。

端末が上記の状態で、かつ、以下の場合。

Bluetooth式キーボードのコネクトキーの、LEDの速い点滅が起きるまで、長押しする。
・「+ 接続」か、「入力デバイス」を、ONにする。
Bluetooth式キーボードの何らかのキーを押す。

これだけで、電源を切る前に作った、Bluetooth式キーボードの設定の再利用が可能となる。

つまり、Bluetooth式キーボードの設定について、端末内の再作成の手間を避けたければ、
Bluetooth式キーボードの接続先は、複数の端末を使い回しするのではなく、
出来るだけ、同一の端末に限定した方がよい訳である。

  ●終わり

 Bluetooth式キーボードを、私が使い始めたのは、つい最近からである。

ちょっとした文字入力をしたいだけでも、このタイプのキーボードがあると、非常に便利である。

時代の進化を、満喫しているが、
原点も忘れないようにしたい。

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